未経験の就職・転職に役立つ3つの資格とは?取得に必要な勉強時間・受験料も

音楽と仕事のコラム

未経験で就職・転職をしようと考えても、経験が乏しいために書類審査に通らなかったり、面接で他の応募者に負けてしまうことがあります。このような場合に備えて、希望する職種に合わせた資格を取得しておくことは非常に効果的です。

しかし、どのような資格を取得しておけば後の就職・転職に役立つのか分からない方も多いのではないでしょうか。資格の中には、就職に役立たないもの、年収が上がりやすいものがあり、後のキャリアのためにも優先順位をもって取り組んでおきたいところです。

そこで本記事では年収があがりやすく、キャリアアップしやすい資格について詳しく解説していきます。取得難易度や勉強方法についても解説するのでご参考ください。

1.未経験の就職で年収アップ・キャリアアップにつながる資格とは?

資格には大きく分けて下記の3種類があります。

  • 国家資格(技能検定含む)
  • 公的資格
  • 民間資格

国家資格は、弁護士・行政書士・宅建士などの国の運営にかかわる資格が多く、取得難易度が高いのが特徴です。公的資格は、国家資格と民間資格の中間に位置付けられる資格で、石油機器技術管理士や秘書検定など、特定の技能を必要とする資格となります。

しかし、弁護士資格のような国家資格は高年収を目指しやすい反面、取得難易度が高すぎるため、長い時間と気力を必要とします。また、かつては高年収を狙いやすい職種だった税理士資格なども、会計ソフト・アプリの登場によって以前ほどの高年収は狙いにくくなってきています。

つまり、未経験の就職や転職という観点だけで考えるのであれば、将来的に有望であり、かつ短期間で取得できる資格を優先的に獲得する、という視点で考えてみるのもおすすめです。

本記事では「未経験転職」「年収を上げやすい」という部分にフォーカスするため、取得難易度と年収アップのバランスを取った資格について解説します。以下、3つです。

  • TOEIC
  • 宅建
  • プログラミング

1-1.TOEIC


TOEIC
は、ビジネス英語の力を測定するテストです。日本企業の書類審査でも導入されており、一定以上の英語力を必要とする求人では「TOEIC700点以上」などの足切り点数が設定されていることがあります。

また、TOEICテスト「リスニング」と「リーディング」のテストで構成されており、スピーキング(英会話)は試験科目に含まれていません。そのため、英語力を正確に推し量るものではない、と揶揄されることもありますが、多くのビジネス利用場面でもメールやチャットなどテキストコミュニケーションがメインになるため、実務上でも役立つテストです。

誰でも受験することができ、一回の受験料は7,810円です。勉強時間の目安としては、受験する方の実力や取りたい点数によって大きく変わってきますが、目標800点とすると500時間程度の時間が目安となるようです。

TOEICで高得点を取るとどれくらい年収が上がるのか

企業ごとに年収の幅が出にくい「事務」というカテゴリで年収がどれくらい上がるのか検証してみましょう。通常の「事務」と英語を活用した「英文事務」の年収を比較してみます。

  • 事務:約250万円~320万円
  • 英文事務:約350万円~500万円

※2022年9月時点の求人情報から編集部調査

英文事務になると、通常の事務より最大で2倍ほど年収が違う、ということが分かります。500時間の勉強時間で年収が100万円あがると仮定してみても、年収への効果は非常に大きいといえるでしょう。

また、高年収の狙いやすい営業職やITエンジニア、マネジメント職で高い英語力を発揮できるのであれば、年収が大きく増やすことが可能です。将来的にも活用できるスキルの一つなので、まず初めに獲得しておいてよい資格の一つと言えます。

TOEICの効率的な勉強方法

TOEICは過去問や専門書が数多く発売されており、何らかのスクールに通わなくても自習で勉強できます。それぞれの学習能力によりますが、TOEICで一番初めに必要なのは「単語力」です。

単語が分からないと、リスニングを上手く聞き取れたり、リーディングで文法が完璧でも内容把握に時間がかかりすぎてしまい、失点が多くなります。英語力に自信のある人でも聞きなれないビジネス単語が多いため、まずは一定以上の単語力を獲得することを意識されると良いでしょう。

TOEICは問題の傾向が偏っているので、ある程度の単語が獲得できたら問題集を何度も繰り返すだけで得点が上昇します。下記、おすすめの単語帳と問題集です。

おすすめのTOEIC単語帳「TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)」

このTOEIC単語帳をAmazonで購入する

Amazonの口コミ

これと公式問題集を解いて700→820まで上がりました。TOEICに頻出する単語がコンパクトにまとめられていて良かったです。持ち運びしやすいサイズで隙間時間にも使いやすかった

初TOEICの勉強のため、YouTubeで知って購入しました。
単語の復習と抑えていなかった単語の勉強にオススメです!

おすすめのTOEIC問題集「はじめて受けるTOEIC(R) L&Rテスト 全パート完全攻略 」


このTOEIC問題集をAmazonで購入する

Amazonの口コミ

580→675まで上がりました!!一周網羅して、出来なかったところの復習をしただけです!

丁寧な説明で初心者にぴったりでした。問題数は少なめかなと思います

1-2.宅建

宅建は、宅地建物取引士の略称で、不動産取引に必要な資格です。

宅建資格は不動産の賃貸や売買における「重要事項説明」「重要事項説明書の作成」を行える唯一の資格で、この資格がないと不動産会社を設立することができません。また社員数に応じて設置しなければならない宅建士の数が法律で定められています。

つまり、不動産会社にとっては宅建士がいなくなってしまうと事業が立ち行かなくなってしまうリスクがあり、有資格者が少なくなるほど事業効率を悪化させてしまうことにもつながるため、比較的に高い給与を提示して資格者の採用を行っています。

宅建資格を取るとどれくらい年収が上がるのか

宅建資格を取得すると、資格手当をつけられることがあります。資格手当は給与とは別の報酬であり、月1~3万円程度の月収アップになります。月3万円と仮定すると、年収36万円ほどのアップが見込めるということです。

ただし、上記はベースアップの給与であり、「未経験からの転職」ということであれば大きな年収アップにつながることがあります。宅建士は元々平均年収の高い不動産業界に属しており、未経験からの転職かつ事務職であっても「400万円〜700万円」の年収帯で求人が数多くあります。また、営業職であればインセンティブの割合が大きいため、1年目から1000万円程度の報酬を得ることも珍しいことではありません。

ただし、中には悪質な業者も多い業界であり、高いインセンティブを掲げて高年収を全面にアピールしている会社には要注意です。面接で不審な点を感じたのであれば、辞退することも検討してみましょう。

宅建資格の効率的な勉強方法

宅建資格を取るには、独学の場合で500~600時間以上、資格学校に通う場合は300~400時間が目安となります。合格点は一律に固定されておらず、50点満点中34~38点が合格ラインの目安です。

独学でも十分可能ですが、勉強に慣れていない方であれば、資格学校へ通うことをおすすめします。法律に絡む問題が多いため、丸暗記で対処することが難しいためです。

資格学校であれば、順序良く体系的に学習支援を行ってくれるうえ、分からない部分は質問することも可能です。現在はオンライン上で受講できるWEBスクールも多く開講されているので、スマートフォン1台で受講することも可能であり、便利です。

おすすめの宅建資格スクール「LECオンライン(東京リーガルマインド)」

LECオンライン(東京リーガルマインド)は、好きな時間に好きなだけ学習できるWeb通信・スマホでのフォロー・録音メディアであればどこでも聞ける音声ダウンロード・繰り返し学習できるDVDなど様々な学習方法を提供しているオンラインスクールです。

LECオンラインでは、通信講座・通学講座から受講するスタイルを選ぶことも可能です。無料体験入学や説明会を随時開催しているので、受講する前でも個別のモデル受講スケジュールの相談が可能となっています。

無料体験入学や説明会を随時開催しており受講する前でも、個別のモデル受講スケジュールを立ててくれます。

LECオンラインのウェブサイトを見る

1-3.プログラミング

プログラマーと一口でいっても様々な業界があり、それぞれ使用される言語も微妙に異なってきます。下記、主なプログラマーの業種です。

  • Webプログラマー
  • ゲーム系プログラマー
  • アプリケーションプログラマー
  • 組み込み系プログラマー
  • 通信系プログラマー
  • インフラ系プログラマー
  • 汎用系システムプログラマー

どの業界に進出したいかにもよりますが、最も汎用性の高いのはwebプログラマーです。webプログラミングはDXが求められる様々な業界で必要とされる業務の一つであり、後の転職やキャリアアップもしやすく、フリーランスでの独立も比較的に容易です。

また、基礎的な部分に限れば言語習得も他の業界と比較して簡単です。基礎的な言語を習得していれば他の言語を習得する際にも勘所がつかめるので、特定業界へ行きたい希望が無いのであれば、まずはじめにwebプログラミングから習得されてみると良いでしょう。

プログラミングの資格を取るとどれくらい年収が上がるのか

例えば、Rubyなどの言語を習得している方であれば、未経験の就職・転職の求人でも年収450万円~700万円の求人が多くヒットします。また、マネージャー経験や開発経験を積むと年収600~800万円の求人も少なくなく、高い年収を狙える業界であることが分かります。

自宅でテレワークすることもでき、自由な社風の企業も多くあります。フリーランスとして独立する方も多く、特定業界に特化することで年収1,000~2,000万円ほどの収入を得ている人もいます。

プログラミングの勉強方法

プログラミングの勉強方法は、本を活用した座学ではなく、何かしらのプロダクトを実際に作ってしまうのが最も効率的です。作れる成果物を徐々に増やしていきながら、スキルアップしていく手順が良いでしょう。

スムーズにプログラミングのスキルを身に着けるのであれば、オンラインスクールの活用がおすすめです。分からない部分を講師に相談することができるうえ、実際に手を動かしながらプロダクトの制作を進めて行くことができます。

おすすめプログラミングスクール
  • RUNTEQ:Webエンジニア就職に強いプログラミングスクール
  • ネオカレッジ:他プログラミングスクールよりも安く収益化しやすい
  • CodeCamp:現役エンジニアによるオンラインプログラミングスクール

まとめ

未経験の就職・転職に役立つ3つの資格をご紹介しました。今回紹介した3つは年収アップにつながりやすく、未経験就職・転職であっても有効に働きやすい資格となっています。

また、資格はいくつか組み合わせるとより効果的です。英語×宅建、英語×プログラミング、という組み合わせで使えるとより希少な人材となり、高年収も狙いやすくなってきます。

ただし、資格を取ったからといっても必ずしも年収を上げる結果にはつながりません。資格の取得は自分のできる仕事の幅を広げる一つのツールとして、うまく活用されてみてはいかがでしょうか。

タイトルとURLをコピーしました