27歳元バンドマンが大手の面接に通って就職した方法とは?未経験転職3つのアドバイス

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日本企業の多くは、就職・転職の際に履歴書や職務経歴書の提出を求めます。職務が充分に積めていないと書類で落とされるので、そもそも面接機会が少なく、新卒で就業経験のある人と比較して就職・転職の難易度は高くなっています。

私も20代後半までフリーターをしながら夢を追いかけていたので、いざ正社員転職をしようとした時には非常に苦労しました。しかし、いくつかのポイントを押さえることで面接も決まり、最終的にリクルートの人材営業のポジションで内定を得ることができた実体験があります。

今回は、当時27歳だった筆者が未経験転職を成功させるために行った3つのポイントについて解説していきます。

1. 27歳元バンドマンに対する社会評価

私も人材営業経験があるので今ならわかるのですが、20代中盤〜後半まで正社員経験が全く無いと、就職・転職ということ自体の難易度があがります。

大きな理由としては、不人気職でない限り一つのポジションには複数のライバルがおり、ライバルには過去の就業経験があったり、自分より年齢が若かったりするためです。年齢か経験か、どちらも勝てないとそのポジションは他の人に取られることになります。

実際に転職活動を始めた時、この事実を目の当たりしてとても困った記憶があります。とはいえ時間を戻すことは出来ないため、持っている自分のカードで勝負するしかありませんでした。

2.企業が未経験者の採用面接で見ているポイント

企業が採用面接で見ているポイントは複数ありますが、未経験者の転職ということであれば大きくは2つだけです。

  • 年齢
  • ポジションの適正(すぐ辞めないか)

未経験者の転職において、年齢については若いほど有利になりやすい傾向があります。ただし、20代前半~20代中盤くらいまでは1歳~2歳は誤差の範囲であり、学歴や人柄が重視されることもあります。

ポジションの適正とは、例えば営業職であればコミュニケーション能力や人柄などが見られます。ここでいうコミュニケーション能力とは、質問に対して意図を理解し、適格に回答できる能力のことです。

その他、SEであればプログラミングの知識・経験、小売りや建築などであれば体力面なども考慮されることがあります。つまり、業界ごとの適正があり、「長く続けてもらえるかどうか」ということが重視されています。

未経験者の転職では即戦力とはならず、1~3ヶ月ほどの研修が設けられます。また、未経験採用でも一人当たり50万円~100万円ほどの採用費用をかけているため、最低でも1~2年ほど続けてもらえないと企業は採用費を回収できないということになります。

採用した人が短期でまた転職してしまうケースは少なくないのですが、企業側では大きな損失につながることもあるため、「長く続けられる人かどうか?」という視点は非常に重視しているポイントとなっているのです。

3.未経験転職で面接を通過する3つのポイント・対策

ここからは私が実際に転職活動で行ったポイントを解説します。

2-1. 自分の過去を振り返り採用可能性の高い業界を模索する

面接を通過するだけでなく、自身のキャリアを形成するにあたっても自分の適性を確認することは重要です。自己分析の方法はいろいろありますが、基本的には「コミュニケーション」が得意か、不得意かで判断してみましょう。

他人とのコミュニケーションに苦手意識があるのであれば、成果物で判断されるプログラミングやデザイン・動画制作などのクリエイティブ系、決まったテンプレートが設定されている飲食店、コールセンターなどが検討できます。後のキャリア形成を考えるのであれば、プログラミングに挑戦してみるのもおすすめです。

コミュニケーションが苦手でないのであれば、特定業界の営業職が良いでしょう。営業職は取引先が法人・個人となるか、ルート営業・新規開拓、また商材についても有形・無形、など様々ですが、法人×無形(人材やITなど)の組み合わせが最も難易度が高く、後のキャリアにも活かしやすいと言えます。逆に個人×有形(訪問販売×新聞など)はネット広告を介した販売スタイルに切り替わりつつあり、魅力の少ない業種かもしれません。

未経験転職が新卒採用と大きく異なる点は、後にポジション異動の可能性がある総合職などの業種につくことが出来ないという点です。2~3回ほどは後の転職可能性があるということも考慮しつつ、自身の適正を見極めることが大切です。自分の適性と大まかな業種・業界についてあたりをつけ、応募していきましょう。

2-2. 書類が突破しやすい業界・業種を見極める

複数の応募をしていると、書類がなかなか通過できない企業と面接が比較的に通りやすい企業が分かってきます。めぼしい企業がないのであれば、資格取得なども一つの手ですが、まずは選べる企業から就職してみることがおすすめです。就職しながらでも資格取得はできるため、キャリアにあまり穴をあけない方が後の転職にも役立ちます。

どうしても書類が通過しない場合には、勤務地や年収などの条件を下げてみましょう。特に初めの未経験転職では年収を重視せず「キャリアを作る」という方針の方がうまく行きやすいです。

勤務地についても都心部やアクセスのよいエリアは応募者も多くなかなか通過できないこともあります。私も始めて就職した際は1時間半ほどかけて通勤していました。

2-3. 面接では「経験の言い換え」を意識する

未経験転職では過去の経歴が無いので、「〇〇はできますか?」「自信はありますか?」などのような質問に対して明確に答えることができません。このような質問に答える際は、過去の経験の言い換えをすることがおすすめです。

例えば、「法人営業の経験が無いとのことですが、飛び込み営業やクレーム対応などをお任せすることがあります。これに対応する自信はありますか?」などのような質問が来た場合は、「法人営業経験はありませんが、近しい経験がございます。以前は飲食店勤務でしたので、周辺の会社様宛に忘年会や新年会のご案内をさせて頂いておりました。また、個人のお客様ですが、予約ダブルブッキングによりクレームが出た時は私が対応していたので、法人営業についてもこちらの経験が役立つと思います。」などのように回答してみましょう。

また、長く続けてもらうためにストレス耐性のチェックが行われることがあります。「繁忙期には残業があるが大丈夫か?」「3ヶ月後には自分で考えて行動してもらうことになるが良いか?」などのようにマイナス面についての耐性を確認されますが、この時も過去の近い経験から耐性があることを伝えましょう。

どうしても近い経験が無い場合には、「問題ありません」「自信はあります」などのように簡潔に答えておくと良いでしょう。ただし、無理にひねり出す必要はありません。向いていないと感じたのであれば、面接後に辞退することも一つの判断です。

3.おすすめの転職エージェント

就職・転職をするには転職エージェントの利用がおすすめです。転職エージェントは自分の経験に合った求人情報を精査してくれるだけでなく、面接対策、履歴書の添削、キャリアの棚卸など、様々なサポートを行ってくれます。私の場合も面接対策や業界を選ぶアドバイスをしてくれたので、初めての転職活動でも不安なく対応することができました。以下より、おすすめの転職エージェントもご紹介しておきます。

3-1.マイナビエージェント

マイナビエージェントは、転職サイトのマイナビが運営する転職エージェントです。

また、「マイナビクリエイター」など専門業界に特化したサービスも展開しており、希望に沿った転職を実現できる仕組みもあります。若年層向けの求人が多いため、20~30代の方でも利用しやすい点がポイントです。

大手の転職サービスであるため、求人数も非常に豊富です。全国に対応しているので、「前に登録したエージェントでは求人数が少なかった」と感じた方は登録してみましょう。

マイナビエージェントのウェブサイトを見る

3-2.DYM就職

DYM転職DYM就職は、第二新卒・既卒、フリーターやニートの方向けの正社員求人を多数紹介している転職エージェントサービスです。経験豊富なキャリアアドバイザーが無料個別相談で希望にマッチした求人を紹介してくれ、応募書類の添削・面接対策なども行ってくれます。これからキャリアを作り直していきたい方にも適したエージェントサービスの一つです。

DYM就職のウェブサイトを見る

まとめ

未経験転職では、自分の適正を見極めて採用可能性の高い業種へ戦略的に応募していくことが大切です。また、後の転職やキャリアアップを見越して、年収や勤務地などの条件を下げておくのも効果的と言えます。

今回は私の実体験から未経験転職の3つのアドバイスをご紹介しました。就職・転職を考えている方は、ぜひご参考ください。

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